教授の還暦祝の会@奈良ホテル

学生時代に所属していた研究室の助教授が、その後、教授になり、そして、還暦を迎えた。


東北大地震の被災地の模様が連日ニュースで流れる中、
中止も考えたが、予定されていたことなので、静粛な気持ちで、行ないたいと思う、
という趣旨の、先生の御挨拶から、会は始まった。


同窓会というものにあまり参加したことがなかったので、
研究室の先輩・後輩に会うのが久しぶりで、懐かしい顔に心が高まった。


おもしろかったのが、卒業してかなり経つのに、
先輩は先輩のままだし、後輩は後輩のまま。
なんていうのか、キャラがそのままで。。。
かくいう私も、「変わりませんね。。。」を連発された。


研究室時代は、先生のことが苦手で、よく図書室に逃げ込んでいたものだった。
先生に見つかって、部屋に連れ戻されて、実験を再開させたことも何度か。
それでも、修士まで進学したのは、この先生が学生に考えさせてくれる人だったからだと思う。


実験の相談をしたとき、先生はひとしきり話を聞くと、少しずつ質問をして答えさせていく。
一つ答えると、じゃ、それはどうして?、と次の質問をしてくる。
いい経験だった。


会が終わり、先生は、一人ずつと握手をしながら、話をされた。
(余談ではあるが、私の出身は女子大なので、卒業生は全員女性で…
 握手をされる先生の横には、先生の奥様がいらして…
 先生の奥様は、私たちの研究室出身で…
 そういう状況を、先生の奥様はどうご覧になっていたのだろう…
 というか、奥様の横で、次々と、女性と長い握手をする先生って…)


私の番になった。
「○○ちゃ〜ん(先生は、学生全員をあだ名で呼ぶ…)、わかってる〜?
 時間は、僕にだけ流れてるんじゃないんだよ〜。
 僕が還暦ということは、キミもそれなりにね〜。。。」


やっぱり、この先生は、苦手だ。