ララピポ/奥田英朗

「インザプール」の救いのない版かと思った。
出てくるのは、どうしようもない人間ばかり。
そして、それにふさわしい、どうしようもない結末を迎える。
ように思うが、ところがどっこい。
でも、やっぱり、どうしようもない。
救いがあるようでないようであるような、話だった。
肩の力は、抜かせてもらえたかもしれない。
ま、がんばっていきましょう。


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内容(「BOOK」データベースより)
みんな、しあわせなのだろうか。「考えるだけ無駄か。どの道人生は続いていくのだ。明日も、あさっても」。対人恐怖症のフリーライター、NOと言えないカラオケボックス店員、AV・風俗専門のスカウトマン、デブ専裏DVD女優のテープリライター他、格差社会をも笑い飛ばす六人の、どうにもならない日常を活写する群像長篇。下流文学の白眉。