2013年香港

3月のはじめの週末、2泊3日で香港に行ってきた。

もともと、マイレージで飛ぶはずだったが、予約が遅く。。。
で、ダメとなると余計に行きたくなって、結局、ふつうにチケットを買って行ってしまった。

正直なところ、体調があまりよくなかった。
1月中ひいていた風邪が2月に入って治ったところで、
英検の二次試験の準備のために連日睡眠時間を削ったところ、
二次試験が終わったとたんに風邪がぶり返した。なんとも、情けない。。。

ま、それでも、行ってきた。
で、結果としては、なんとも奇妙な旅行だった。

香港までの飛行機で隣り合わせた日本の方に、初日の夕食をご一緒させて頂いた。
私より6つほど若いその方は、社長である父親とお二人で商用で香港へ。
香港の代理店の女性とご飯を食べるので、よければ一緒に、と。
九龍側にあるその方々の滞在ホテルのロビーで夜に待ち合わせることにして、空港を離れる。

空港からエアポートエキスプレスで、香港駅へ。写真は、車内の表示。

そのまま地下鉄(MTR)に乗り継いで、ホテルの最寄駅、銅鑼湾(Causewaybay)駅へ。
駅からホテルにたどりついたが、部屋の準備がまだできていないとのこと。
仕方がないので荷物を預けて、ビクトリアピークへ。
途中、裁判所があった。

しかし、ピークトラムの駅まで行くととても人が多くて、山頂に上がるのは断念。
ホテルに引き返してチェックインする。

と、クレジットカードがない。。。ない。。。ない。。。

とりあえず、別のクレジットカードで、デポジットを取ってもらって、部屋へ。
荷物をひっくり返す。

が、クレジットカードがない。。。ない。。。ない。。。

クレジットカード会社に電話をするが、香港のオフィスでは、
日本でカードを発行した私のデータがないと言う。
日本のオフィスの電話番号を教えてもらったが、なぜか国際電話がかけられない。。。

飛行機内で約束した、夕食の約束の時間が迫る。。。

約束をキャンセルしようとしたが、教えられたホテルが、電話帳で探せない。。。

仕方ない、とりあえず、夕食を食べに行こう。
タクシーでホテルへ。。。

タクシーのドライバーが、そのホテルには行かないという。
私が居たのは香港島側で、九龍側には、渋滞がひどいから行きたくないという。。。
「嗚呼。。。そういえば、そういうことがどこかで書いてあったなぁ。。。」
で、地下鉄のセントラル駅まで行ってもらうことに。
すると、ドライバーが、そのホテルなら、
地下鉄よりもスターフェリーで行った方がいい、と。
で、行き先を、スターフェリーの乗り場へ変更。

さて。とりあえず、ここで焦っても仕方ないし、
せっかくなので、ドライバーと世間話でも。
「日本人か?」と聞かれる。
「そうです。」と答える。
日本のイメージを聞いてみたかったが、困らせるかな、とも思っていると、先方から質問が。
「香港のイメージは、どう?」
「香港は、人が歩くのが、日本よりも速い。」「街が人で混んでいる。」などと言ってみた。
ドライバーは、相槌をうちながら、笑ってくれた。
フェリー乗り場には、まだ到着しない。
クレジットカードをなくしてしまったこと、知人との約束に遅れそうなこと、を話してみた。
やっと到着すると、フェリーの乗り方を教えてくれた。
36ドルだったところ40ドル渡して、おつりは結構ですというと、
「thank you. Good luck!」と声をかけてくれた。
その声を背に、フェリー乗り場に急ぐ。

出発前、「香港に行くなら、フェリーに乗ってらっしゃいよ。」との母の言葉に、
「うーん。。。フェリーの乗り方がわかれば、乗ってみるわぁ。。。」と答えていたのが、
こんなカタチで実現するとは。
約束に遅れそうであり、クレジットカードもないままであったが、
それでも、フェリーから見る香港の夜景はキレイだった。

フェリーの上で風に吹かれていると、
ふと、香港駅で地下鉄のフリーパスを買ったときに、
クレジットカードを返してもらっていなかったかもしれない、と思った。

ホテルに到着して、機内でお会いした方、現地の女性と合流した後、
予約されたテーブルを待っているとき、クレジットカードの件を切り出してみた。

現地の女性は、私より一回りほど年上の小柄な女性。
香港駅で受け取っていないかもしれないのなら、電話で聞いてあげる、とのこと。
で、やはり、香港駅で、クレジットカードが残っていることが判明。
すぐにでも飛んで行ってもよかったが、ま、いっかということで、翌朝取りに行くことに。
日本人親子、そして、香港人の女性と、広東料理を頂いた。
特に、鳩は、モモ肉とレバーの間の味がして、おいしかった。

食事が終わり、ぐったりと疲れてホテルの部屋に戻った。

翌朝、香港駅で、クレジットカードを受け取った。
よくわからない用紙とともにビニール袋の中に入れられて保管されていたカードを見て、
なんとなく大丈夫かなぁ、と思った。
詳細は、これからのクレジットカードの請求額を見ないとわからないのだが。。。
ま、とにかく、旅行を続けることに。

翌日は、文武廟というお寺に行ったりした。
http://www.hongkongnavi.com/miru/104/
地下鉄の駅から、かなり歩いた。で、迷った。
すると、現地の地味な感じのお兄さんが声をかけてくれた。
文武廟に行きたいというと、連れて行ってあげるという。
なんとなく恐いながらも、後ろをついて行った。
近くまで着くと、ここからは一人で行くからいいです、と言ってしまった。
中国の人は貧乏だから、お寺では物を取られないように、しっかりと荷物を持っていなさいとのこと。
親切にしてもらったのに、疑ってしまったことに、かなり罪悪感が。。。

帰りの機中、遅ればせながら、沢木耕太郎氏の「深夜特急」を読み始めた。
同じように、香港で、親切にしてもらったのに疑ってしまうシーンがあった。
でも、もう二度とその方にはお会いできない。時間は、前にしか進まないので。


以上、今回は、初めて、一人旅でハプニングを経験した。


これからの教訓。手持ちの鞄は、ポケットが多く整理整頓できるものにすること。



ふらっと入ってたべた牛肉入りラーメンや小龍包は、本当においしかった。
鶏の足先も食べた。
香港は、またリベンジしに行きたい。ぜひ。


ただ、最近、ふとトルコやエジプトにも興味がわいた。
深夜特急」も、読み進めると、トルコあたりを通過する予定である。
2〜3年後に迫る、勤続二十年でお休みがもらえたら、行ってみたい。