パフューム〜ある人殺しの物語〜

タイトルの第一印象だけで、レンタルする。


終盤の意外な展開、そして、不思議なラスト。
観終わって、初めて、
これはサスペンスでありながら、ファンタジーなんだと気がついた。


1つにずば抜けて他に欠けている人間は、狂っていて理解に苦しい、とか、
強烈な正義があれば、そのための犯罪は許されてもいいのか、とか、
堅苦しい感想は、この映画には必要ないのだ。


だって、ファンタジーなのだから。




以下、amazon.co.jpの紹介文
内容紹介
ベストセラー小説の完全映画化!全世界、衝撃のサスペンス超大作!!
究極の香りが誘う未曾有の衝撃に、世界はひれ伏す。<ストーリー>
18世紀、パリ。数十キロ先をも嗅ぎ分けられる、図抜けた嗅覚を持つ孤児グルヌイユは、パリきっての人気調香師となり、彼の香水が街を沸かせる。
しかし、彼の野望は “究極の香水 ”を作ること、ただひとつー。
時を同じくして、街では赤毛の処女が殺され全裸で発見される事件が続発していた・・・。
犯罪史上最も純粋な動機が、かつて誰も目にしたことのない驚愕の結末を導く、スペクタクル・サスペンス超大作!
Amazon.co.jp
スコセッシ、スピルバーグら多くの巨匠が映画化を熱望したベストセラーを、『ラン・ローラ・ラン』のトム・ティクヴァが監督。数キロ先の匂いも嗅ぎわけるという、類い希な才能を持った青年グルヌイユが、香水調合師となる。究極の香りを求める彼は、その“素”として女性の肉体にたどりつき、次々と殺人を犯していくのだった。18世紀のフランスを背景に、シリアルキラーの物語ながら、映画全体にはどこかファンタジックな香りが立ちこめる異色作に仕上がっている。
グルヌイユが産み落とされる魚市場、一面の花畑と、誰もが感じるものから、「濡れたカエルの手の匂い」など不可解なものまで、その場の匂いが漂ってくるような映像が必見。女性の死体から香りを採取するために使われるマニアックな道具も見どころだ。これまでも映像と音楽の関係にこだわってきたティクヴァ監督は、クライマックスの大群衆シーンでその才能を発揮し、観る者の度肝を抜く世界を展開していく。匂いにとりつかれたキワモノ的主人公に、いつしか共感を誘われてしまうのだから、この映画、ただものではない。(斉藤博昭)